地下3階 模型収蔵庫
作 品 名 |
スケール |
大 き さ |
完成年月 |
タイセイヨウセミクジラ |
1/100 |
全長18cm |
2015年5月 |
密かに進行する「1/100鯨シリーズ」第4弾、タイセイヨウセミクジラです。
実は私もよく理解しておらず、当初はたんに「セミクジラ」という種として作っていましたが、どうも近年ではセミクジラを、タイセイヨウセミクジラ(Eubalaena glacialis)とタイヘイヨウセミクジラ(あるいは単にセミクジラ・Eubalaena japonica)に分けて考えているようです。しかも、私が参考にした写真の多くは、上あご先端のコブ状隆起(通称ボンネット)が前後に長く伸びており、これは大西洋の個体に多いとのことで、急遽「タイセイヨウセミクジラ」としました。いつもながら、いい加減でお恥ずかしいかぎり…。
ところで、このセミクジラ類ですが、泳ぎが遅いなどの理由から世界各地で捕鯨の対象とされてきました。よく漫画などで描かれる、まるまる太った樽のような胴体や、笑ったように開いた大きな口は、彼らの姿がもとになっているのではないでしょうか?
しかし、実際に泳ぐ姿はかなり優美で、そのイメージとのギャップを意識したつもりです。
作り方は、毎度おなじみ石粉粘土のファンドで成形し、アクリル絵具の筆塗りで塗装。一見黒く見える部分も、実は白や青を混ぜています。また、少し開いた口から見える鯨鬚は、もちろんちゃんとスジを入れてありますが、写真だと分からない。塗装で凹凸を強調してもよかったですね。
(2015.05.20記)