足掛け5年もかかってしまいましたが、当初の目標通り、マンモスと人間を並べることが出来ました。 設定としては、約28000年前のシベリヤ。雪解け時期に、ばったり出会ってしまったマンモスと人間という感じです。 作り方としてはいつも通り。マンモスも人も地面もファンドで造形し、アクリル絵具で塗装。雪の表現には、重曹を使いました。 マンモスについては資料がものすごく多いので、あまり嘘をつけません。それでも何か独自性を出したくて、風にたなびく毛並みを表現したかったのですが、これは失敗。力不足でした。色も悩みましたが、やや明るい感じに振ってみました。 人間の方は、主にロシアの旧石器時代の遺跡遺物から要素を引き出しました。例えばバイカル湖に近いマリタやブレチ遺跡では、フードを被ったような牙製の人物像が出土しています。またやや地点が離れますが、手にしている槍は、スンギール遺跡で見られるマンモスの牙を真っ直ぐに加工したものを想定しています。それでも想像で補う部分は多く、反省点も多いです。 (2020.01.28記)