地下3階 模型収蔵庫
作 品 名 |
スケール |
大 き さ |
完成年月 |
笑う縄文のムラ長 |
1/10 |
身長16cm |
2014年8月 |
縄文人としては3作目。今回は少し高めの年齢、30後半から40歳くらいの「おじさん」を作りました。といってもただのおじさんではなく、ある集落のムラ長的な人物を想定しています。
設定は縄文中期(約4,000年前)の八ヶ岳山麓付近で、手にしている石器は、この頃に多い打製石斧と呼ばれる土掘り具です。あるいはこれで大豆などの簡単な栽培をしていたのかも知れません。また首からぶら下げているのは翡翠のペンダント。翡翠は当時も貴重な品で、きっと一部の人のみが身に付けていたと想定しました。服に付いてる赤い模様は、この頃の土器に付けられたモチーフをもとにしています。
足下で走っているのは、生まれたばかりのイノシシ、いわゆる瓜坊です。イノシシは彼らにとって身近な動物と思われ、家畜とまではいかなくとも、一時的な飼育は行っていたとも思われます。
以上、ムラでは力のある人物ですが、瓜坊も安心して前を横切るような、おおらかな人物を表現してみたつもりです。
本体と瓜坊はファンドで作製、アクリル絵具の筆塗りによる塗装。密かに、すね毛と、腰にまとったシカの毛皮は塗装が成功したかなと思っています。また、服の装飾やペンダントのヒモは、紙紐を細くして使用しています。
個人的な思いですが、リーダーとは、彼のように優しい人であってほしいものです。
(2014.12.08 記)