2階 現存する動物たち

和   名 英   名 学   名
 カ バ  Hippopotamus Hippopotamus amphibius

かば

 アフリカのボツワナ北部に広がる、広大な内陸デルタ、オカバンゴ。パピルスなどの水生植物が生い茂げり、カバやアンテロープ類など、幾多の草食哺乳類が生息する。
 カバは、おとなしい動物と思われがちだが、メスをめぐるオス同士の争いは時に激しくもなり、巨大な牙は恐ろしい凶器になる。古代エジプトでは人々に危害を加えないよう神として祀っていたらしい。体重は3トンにもなり、現生の陸上動物ではサイとともにゾウに次ぐ。
 日中は河川や湖沼で過ごし、夜間に陸上で草などを摂取する。彼らの第3指と第4指の間には水かきがあるが、泳ぐというよりは水の底を歩いて移動する。体の各所は水中生活に適しているが、潜水時間は長くて5分程度といわれている。この個体も、間もなく水面に出て呼吸をするはずだ。
 近年では象牙の代わりにその巨大な牙がねらわれ、違法な取引もあり、生息数を減らしかねない状況である。
 ワシントン条約で付属書2に記載されている。

主な参考文献
■ 朝日 稔編 1992 週刊朝日百科『動物たちの地球54』 朝日新聞社
■ 今泉忠明・小宮輝之監修 2002 学研の大図鑑『世界絶滅危機動物』 学習研究社

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