徳川さんとの共同企画「第3回・古生物立体復元模型大会 」 絶滅魚類大会<デボン紀限定>用の作品です。 で、のっけからなんですが、ちょっとプロポーションに自信がありません。 この生物のように、全身骨格が見つかっているのに自信がないというのもおかしな話ですが、管見では三次元的に復元された頭部の化石は、群馬県立自然史博物館で実見した資料のみでした。他の復元と比べ少し丸みがない感じになっているのはそのためです。 その頭部外骨格の表面ですが、化石によっては粒状の構造が見てとれます。もっと規則的に並んでいる資料もありますが、ここではすこしランダムに。また分類上同じ目であるダンクレオステウスは上顎も開くようなので、あるいはこれも少しは動くかな、という余地は残しています。 胴部表面に鱗は無いようで、 今回はヌルッとした感じにしてみました。顎後方の鰓は、意識的に生々しいピンクで存在感をアピール、と同時に色味のアクセントになればと思いましたが、案外目立たず。 また当初は、水底の獲物を砂ごと下顎ですくい取るような場面を作ろうと思っていたのですが、勉強不足で獲物は作れずじまい。なんとも半端な口の開き方ですね。