この作品は、2018年の東京国立博物館特別展「縄文―1万年の美の鼓動」の展示のために作り、その後一部を改修したものです。 服装については想像の域を出ませんが、日常の一コマというイメージで、派手にならないようにしました。作りかけの土器は、長野、山梨県近辺の縄文中期中葉の土器をモデルとし、粘土の塊や、文様を付ける道具を置きました。また、傍らには生活用具でもある石皿、磨石などを配置。写真ではよく見えませんが、クルミの実も乗ってます(笑)。 基本はいつもの通りファンドで造形し、アクリル絵具で塗装ですが、薪は拾った小枝、土器に敷いてある織物は、壁の補修材と紙紐を組み合わせました。 とにかく、人間の顔は難しいです。ここまで来るのに、何度も何度も修正を加えました。それでもまだまだですが。 (2020.07.18記)