1階 絶滅した動物たち

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ディノニクス Deinonychus Deinonychus antirrhopus

 白亜紀前期、北アメリカの森林地帯。主に針葉樹からなる広大な森は深い霧に包まれ、時折激しい雨が通り過ぎていた。この時代には古いタイプの哺乳類である多丘歯類が生き残っており、地面や木々の間を動き回っている。
 全長3m程のディノニクスは、全身羽毛に覆われ鳥類によく似ている。実際両者は系統的に近い関係にある。しかし現生の鳥類とは違い前肢にも鋭い爪を持ち、口にはびっしりと鋭い歯が並んでいた。また、後肢第2指の爪は著しく発達し、彼らが恐ろしい捕食者であることを示している。時にはテノントサウルスなどの中型恐竜を襲うこともあったようだ。
 雨が激しくなりディノニクスの気配が消え去る。いつもは油断ない小型の哺乳類が巣穴から顔を出したその時、恐ろしい捕食者はすぐ後に待構えていた。

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